ワーウィンド故障記


「さらば夜風よ」

そうあれは先週末・・・・。

いつものように夜風に吹かれながらロードスターを駆っていた私は、幌を上げていたことも手伝
い多少の息苦しさに包み込まれていた。

無意識か意識的か・・・今となっては知る由もないが・・・とにかく私はいつの間にかパワーウ
ィンドのスイッチに手を掛けていたのだ。

うぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

お、遅い・・・・。(^^;;;

まあいい、いつものことだ。気にするのはよそう。
街を走るロードスターの多くは、こういうパワーウィンドの病気を抱えているのだ。この日本車
ぽくないあたりがなんとも私を魅き付けて離さない魔力の正体なのかもしれない。

ブォォォン、ブォン・・・
信号待ちだ。空気のカーテンが外れ室内に新鮮な空気が流れ込んでくる。
私は幌を下ろしていないことを少し後悔した。

ふぅ〜〜〜〜っ、しかし夜風が頬に心地よい。

数秒のもの想いから醒めると、夜の澄んだ空気を味わい尽くしたと言わんばかりに、再度パワー
ウィンドのスイッチに手を掛けた。閉めるためである。

うぃ〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・・・・うぃうぃうぃ・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブチッ、、、。

え?(^^;

さすがに鈍感な私にでもはっきりと分かる。これはワイヤーが切れた音だ。(^^;
しかも、窓は途中で止まっている。手で引っ張っても全く動いてくれる様子はない。

その瞬間、頭の中には様々な想いが去来した。
「やばい、雨が降ったらどうなるんだろう(^^;;」
「今週末修理する暇なし(^^;;;」
「その前に金なし(^^;;;;;;」

息苦しさが掻き消されたはずの車内には、さらに重苦しい空気が立ちこめていた。
そこには自失呆然となった男と、虚しいモーターの音だけが取り残されていた・・・・・・・。

                     



壮絶なる手巻式窓化計画
こうなったら、故障の多いパワーウィンドを止めて手巻き式に交換してしまおう。 前々からロードスターには手巻き式窓こそがふさわしいと思っていた私は、早速その計画に取り かかった。転んでもタダで起きてはいけない。それが車いじりの鉄則なのだ。(笑) まずは見積もりを取った。 店は、スピードアンリミテッドという浜松市小池町(市野ゴルフ場の近く)にあるショップだ。 ここは旧外車系を扱かっている店である。
その時の見積もりは以下の表。

品名品番数量単価小計
レギュレータASSY(R)NA01-58-560H144004400
レギュレータASSY(L)NA01-59-560H144004400
シーリングパッドB092-58-863A2200400
レギュレータガスケットB092-58-5692170340
エスカッションB001-58-582A2170340
レギュレータハンドルB092-58-58028801760
PWスイッチ部分の蓋NA01-64-437113401340
ナット9994-00-60323060
ナット9994-00-803460240
合計13280
消費税664
総合計13944

で、実際作業して使った部品は以下の表

品名品番数量単価小計
レギュレータASSY(R)NA01-58-560H144004400
レギュレータASSY(L)NA01-59-560H144004400
シーリングパッドB092-58-863A2200400
エスカッションB001-58-582A2170340
レギュレータハンドルB092-58-58028801760
PWスイッチ部分の蓋NA01-64-437113401340
合計12640
消費税632
総合計13272

ナットは、パワーウィンドのものが使い回せたし、レギュレータガスケットは使い方が分からな
かった。(笑)そんなに大事なものでもなさそうだからOKにしてしまおう。(^^;;
#もしも、大事なものだったら誰か教えてくださいまし。


では、作業の流れを。

1.工具を揃える。
  私が使ったのは、ラチェットハンドル、エクステンションバー、ソケット10mm、17m
  m、プラスドライバー、カッター。あと写真にはないが、電動ドリルも必要だ。ドリル径は
  10mmを使ったが、それでも足りずに力で広げた。

Work-Tools
Photo 1
2.ドアの内張りをはがす。   NA6CEの内張りは、まずアームレストのネジ(一個所蓋のあるネジがあるので、蓋をマ   イナスドライバー等で外す)を外し、ドアオープナーのところにあるネジを外し、ドアをロ   ック状態にしてから、オープナー部分のプラ部品を外す。あとは内張りを力ではがして、一   丁上がり。壊しそうで心配な人はマイナスドライバー等で裏のホック部をこじるべし。   ちなみに、ホックが全部外れたら、内張り全体を上に引き抜いてねん。   そして内張りの下には更に強力な敵「まっくろくろすけ」が潜んでいる。(笑)   ドアオープナーの3本のネジを外したら、この黒いやつに気を付けつつ、ビニールをやさし   くはがしてゆこう。   下の写真くらいまではがせばOK。
Door-inside
Photo 2
3.最初は窓ガラスから。   まず上の写真(Photo 2)を解説しよう。矢印と番号、赤い四角がある。1番と4番が窓ガラ   スのストッパー、2番3番9番(9番はネジが2つある)がASSY本体の固定ネジ、6番   7番8番が窓巻き上げ部(とは言っても、これもASSY本体であるが)の固定ネジ、5番   10番が三角窓枠の固定ネジである。赤い四角はその拡大したものが下のPhoto 3である。   では、最初に窓ガラスを外そう。この時のポイント(っていうほどでもないけど)は、下の   写真の位置に窓を下ろすこと。(Photo 3の3番ネジが穴から見える位置)   そうしないと、ネジが外せない。
Door-inside-Zoom
Photo 3
  Photo 3の1番2番3番ネジを外したら、次に窓ガラスのストッパー(Photo 2の1番4番ネ   ジ)を外して、窓ガラスを上に引き抜く。この時引き抜けなければ、三角窓枠の固定ネジ(   Photo 2の5番10番ネジ)を緩めるべし。 4.いよいよパワーウィンドASSYを外す。   ここまで来たら後は簡単(今までも十分簡単だったけど)。   Photo 2の2番3番9番、6番7番8番のネジを外し、さらにワイヤーとドアを結合してい   るホック、さらにはモーターのコネクタを外したら、ASSYを手前の大きな穴から取り出   す。この時、パワーASSYと手巻きASSYを比べてみたのが下の写真。
Door-parts-comparation
Photo 4
  右側が手巻き、左側がパワーASSYである。モーター自体が小さい為、ほとんど同じよう   なものであることが確認できる。今回の変更に伴う軽量化はほとんど無い。(泣き) 5.後は逆順序。   手巻きASSYを今とは逆の順序で取りつける。あまりに簡単なので、詳しくは書かないが   レギュレータ部の取りつけネジ穴位置が変わるので注意。(見れば分かるけど(笑))   ガラスもストッパーも付けたら、シーリングパッドを貼るべき場所に貼って(レギュレータ   ハンドル取りつけ位置だよね?)まっくろくろすけを再貼付して、レギュレータハンドル取   りつけ部分のビニールをカットする。 6.実はこれが一番めんどくさい。   内張りに穴を開ける。ある程度はエスカッションが隠してくれるので、適当でも良い。   まず、レギュレータハンドル取りつけ部の頭に蛍光ペンを塗って、内張りを押し付けつつ位   置決めをする。この方法はかなり確実であった。   で、ドリルで一思いにやる。かなり巨大な穴(20mmくらい??)が必要なので、ハンド   ルを途中で合せつつ、穴を広げていく。出来た穴が下の写真の黄色い矢印。
Door-inside-cover
Photo 5
7.そして完成。   内張りをはめたら、ハンドルにエスカッションをセットして取りつける。   ハンドルの色が黒なので、タンとの組み合わせを危惧したが、完成してみるとあまりにナチ   ュラルな仕上がりであった。すばらしい!!!!
Door-outside
Photo 6
  このあと、センターコンソールのパワーウィンドスイッチを取り去り、そこに蓋を付けた。   一丁上がりである。   最後に、取り外した部品を撮影してみた。いままでご苦労様。
Door-parts-putoff
Photo 7
終わりに
部品代14000弱、実作業時間2時間というのはなかなか魅力的ですよね。 やりたい人は、是非チャレンジしてみましょう。 次はノンパワステ化かな?